The MATRIX 感想及び考察

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【ストーリー】

 大手ソフトウェア会社に勤める「トーマス-A-アンダーソン」は、あらゆるコンピュータ犯罪に手を染める「ネオ」としての一面があった。そのネオは数年前から今自分がいる世界に何とも言えない違和感を覚えており、「モーフィアス」という人物が全てを知っていると考え、彼を探していた。

 またモーフィアスも生涯をかけてネオを探していた。ついに対面したネオとモーフィアス。モーフィアスは「現実としか思えない夢を見たことがあるか?現実とそれをどう見分ける?感覚は神経が脳へ電気的な刺激を伝達することに過ぎない」と問いかけ、真実を知りたければ”赤い薬”、真実を知ることを拒みこの違和感がある世界で生きていくことを選択したいなら”青い薬”を服用する選択を迫る。そしてネオが選択したのは”赤い薬”であった。

 実は赤い薬にはプログラムコードが隠されており、現実世界での肉体の位置を特定するために用いられるものだった。ここで薬にプログラムコードが隠されていることが暗に示すように、これまで違和感を覚えていた世界そのものが虚構の仮想現実【マトリックス】であり、実際には人間は体温をベースに核反応による発電をする”電池”であることこそが真実である、とモーフィアスはネオに告げた。そう、現実世界では”人間”VS”機械”の戦争中であり、機械が活動するための動力として電力が必要になるが、その電力を生み出すために人間は利用されていたのである。

 さらにモーフィアスはネオに対し、「かつて救世主となったものは、マトリックスを本来の姿に戻す力を持っていた。彼の死後、【預言者(オラクル)】は彼の復活を予言した。」と告げた上でネオこそがその救世主である旨を伝えた。戸惑いを隠せないネオであったが、機械側の立場であり、本来敵であるはずのプログラムの【預言者(オラクル)】のもとを訪れる。

 オラクルがネオに伝えたのは「自分自身を知れ」という格言に即したアドバイスを人類に対して行うこと、そしてネオは救世主ではないことを告げた。しかし、モーフィアスは”ネオこそが救世主である”という信念を捨てることができずにいた。その後、人間の最後の街【ザイオン】へのアクセスコードを聞き出すために【エージェント(システムの監視役)】によってモーフィアスは捕らえられたが、ネオは完全武装したビル内にエージェントが3人いる状況下でモーフィアスを救い出すことに成功した。それは”エージェントと戦った者は例外なく死んだ”という事実からもわかる通り、救世主以外にはできない芸当なのであった。

 しかし、モーフィアス救出後、ネオのマトリックスからの帰還が間に合わず、3人のエージェントを相手にしながら帰還をする展開となり、そこで【エージェント・スミス】に射殺される。ここで心停止したネオに「トリニティ」からの愛の口づけを受けたことでネオの心臓の鼓動が再開し、これまで見えていなかったマトリックスの構造を見ることができるようになっていた。そう、ネオは救世主へと覚醒したのである。

 覚醒後は、元来人間が相手にできるレベルでないエージェントを圧倒し、エージェント・スミスを破壊し、無事にマトリックスからの帰還を果たす。

ここまでがマトリックストリオロジーの第一作目の内容である。

(救世主として覚醒したネオの物語は【マトリックス・リローデッド】で描かれている)

【映画マトリックスシリーズのコラムネタ】

こちらの記事で触れているコラムの内容について、第1作目の内容に絞りリストアップします。

 ①”かつて救世主となったものは、マトリックスを本来の姿に戻す力を持っていた”というモーフィアスの言葉の意味、指し示す能力について

 ②オラクルの予言は必ず当たるのか?またそうであるならば、どうやって未来を知り得ているのか?

 ③機械側の立場であり、本来敵であるはずのプログラムの【預言者(オラクル)】はなぜ人類に協力し、進むべき道を示し続けているのか?

 ④エージェントは発電所内に繋がれていた状態のネオを拘束した際、なぜ殺さなかったのか?

 ⑤モーフィアスはネオの呼びかけで、自白剤を克服したが、ネオは何をしたのか?

 ⑥オラクルやエージェント・スミスにはプログラムでありながら感情がある描写が見られる。これはなぜか。

 ⑦救世主の覚醒の条件は?

【感想・個人的評価】

 この映画のメッセージは、”今あなたがいる世界も【マトリックス】同様、仮想現実であるのではないか”ということであると感じました。1999年の作品ですが、2023年の現在でも十分に通用する映像・演出・設定・脚本であり、自分自身を見つめ直すキッカケとなる様な名作中の名作であると感じています。(好きすぎてマトリックス3部作は20回は視聴しています)

 そんな”マトリックス”の個人的評価は【100点/100点】です。ただ一言、「素晴らしい」という感想です。

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