ヒトは平等に年を重ねるのは間違いなく事実です。
しかし、実際の年齢よりも若々しいヒトもいれば、老けて見られるヒトもいる。
同じ時を重ねるならばできる限り健康で、若々しく、活力あふれるヒトになりたいものです。
上記のような背景でアンチエイジングについて調査した結果を本記事でまとめていきます。
まず、本記事で扱う内容を細分化し、下記にリストアップします。
1.老化とは何か
2.老化を防ぐ方法を効果順にリストアップ
2.1:1位 睡眠
2.2:2位 スプリント運動(ダッシュ)
2.3:3位 肥満解消
2.4:4位 ストレスをため込まない
2.5:5位 血糖値を上げない
2.6:6位 ホエイプロテイン(乳たんぱく)の摂取
2.7:7位 食事制限
1.老化とは何か
従来はDNAを複製する過程でエラーがたまることで老化が起きる、といわれていました。具体的には、細胞分裂の際にDNAはコピーされるが、遺伝子の両端にある「テロメア」は短くなってコピーされることで老化現象が生じるとかつては考えられていました。しかし、実際にはDNAを何度複製してもエラーは起きないことが明らかになっていることを踏まえて、現在では、【老化とはエピゲノム(*)の指示ミス、読み取りミスによって起きる】というのが通説となりました。
どんな時にエピゲノムがうまく働かないのか?
→エピゲノムがDNAの修理も同時に担当しているので、DNAの損傷が激しいとうまく働かない
*エピゲノム:タンパク質の合成を行う役割を担っている
逆に言えば、DNAは細胞分裂で劣化しないデジタルデータであり、DNAの修復機能を高めればアンチエイジングになる、ということです。
つまり、老化は一種の病気であり、治療可能である、ということ、かつては、どうしようもない病気として受け入れられていた肺炎やインフルエンザや結核、胃腸病だが現在、これらの病気で死ぬことはめったにない。それと同様、老化はどうしようもないものと思われがちだが、老化を受け入れる必要などない、ということです。
2.老化を防ぐ方法を効果順にリストアップ
先述の1.で「老化とはどうしようもないので受け入れるしかない」、というのは誤りである、と述べました。では、私たちはどのようなマインドで老化をとらえればよいかを最初に触れた後、老化を防ぐ方法を効果順にリストアップしていきます。
・老化に対するマインド:私たちの持っているマインドが客観的な事実の結果に大きな影響を与えるので、老化はあきらめなくて良いというマインドを持とう
・老化を防ぐ方法に共通する考え方:体を適度なストレス(ホルミシス)にさらす→DNAが一部損傷→DNA修復プログラムが働く→DNAが持っている情報は劣化しない→老化を防げる!
2.1 老化を防ぐ方法の第一位:睡眠
老化を防ぐには、DNAの損傷を回復させる役割を持つ、「成長ホルモン」が深く関係しています。この成長ホルモンは、睡眠時に多く分泌されることがわかっており、入眠後4時間をピークに分泌されます。つまり、若返りホルモンである、「成長ホルモン」を多く分泌させるには睡眠が重要であり、中でも入眠後4時間の間で深い睡眠に入ることが必要です。なお、22時から2時までの時間に睡眠しなければ成長ホルモンが分泌されない、というのは誤りで、あくまで入眠後の4時間の睡眠の質によって成長ホルモンの分泌量に差が出てくることが、近年の研究で明らかになっています。
2.2 老化を防ぐ方法の第二位:スプリント運動(ダッシュ)
ここでは、あらゆる運動のうち、スプリント運動が最も成長ホルモンの分泌に寄与した、という研究があるために、その他の運動よりも効率が良いように書いていますが、これにこだわる必要はないとのことです。ただし、有酸素運動よりも高強度の無酸素運動の方が成長ホルモンの分泌に寄与する、というのは様々な研究で明らかになっています。
高強度の無酸素運動の代表例が「筋力トレーニング」です。もう少し詳細に見てみましょう。
【筋力トレーニングで得られる効果】
1.様々な若返り物質がドバドバ出て、強力に若返る
2.確実に自分を変えることができる
3.メンタルが強靭になり、落ち込まなくなる
4.頭がよくなり、認知症を予防できる
5.寿命が延びて、長生きできる
上記のうち、若返り物質=成長ホルモンについて説明します。
・筋トレすることでどんな若返り物質が分泌されるのでしょうか?
→成長ホルモンとマイオカインです。これらは若返り物質と呼ばれています。
・成長ホルモンはどの年齢がピーク?
成長ホルモンは10代がピークで30代ではピーク時の1/3に、70代ではピーク時の1/7にまで減少します。
これにより、次第に疲労からの回復が遅くなり、筋肉量・骨量の低下、肌の衰えなどの老化現象が目立つようになります。
成長ホルモンを分泌させるには?
→無酸素運動が効果的です。
これは成長ホルモンのレベルを大幅に上げる最も効率的な方法の一つです。
有酸素運動でも成長ホルモンは分泌されますが、分泌量は少なく、分泌量も程長くないので、
無酸素運動がおすすめ。
マイオカインも成長ホルモンの一種です。
別名「若返りホルモン」や「夢の万能物質」と呼ばれています。
2.3 老化を防ぐ方法の第三位:肥満解消
何事においても肥満でいるメリットはほぼ無く、デメリットも多いものです。
アンチエイジングに必要な成長ホルモンの分泌という観点でも、肥満であると分泌量が少なくなってしまうことが研究で明らかになっています。
2.4 老化を防ぐ方法の第四位:ストレスをためすぎない
世間では「ストレスは万病のもと」と言われておりますが、それはアンチエイジングにおいてもいえることで、ストレスによってDNAが激しく損傷を受けてしまうと、それを修復するので手いっぱいで若返り効果が見えづらくなってしまいます。ですが、上述の「老化を防ぐ方法に共通する考え方」で触れたように、適度にストレスを与えることはアンチエイジングには必要なことを留意しましょう。
2.5 老化を防ぐ方法の第五位:血糖値を上げすぎない
血糖値を急激に上げてしまうと、それを下げようとインスリンが多量に分泌されます。このインスリンの分泌は、成長ホルモンの分泌を阻害してしまうことが研究で明らかになっています。
肥満を防ぐ意味でも、血糖値を上げすぎないことは重要になってきます。
2.6 老化を防ぐ方法の第六位;ホエイプロテイン(乳たんぱく)の摂取
こちらはマウス実験までの研究ですが、ホエイプロテイン(乳たんぱく)の摂取が成長ホルモンの分泌と関わっていることが明らかになりました。これがそのまま人間に当てはまるということに対してはやや疑問が残りますが、上述の高強度の無酸素運動、つまり筋力トレーニングと組み合わせることで、さらなる成長ホルモンが分泌される、と前向きに受け取っておくのも手かもしれません。
2.7 老化を防ぐ方法の第七位:食事制限
このランキングでは最下位となっていますが、断食は成長ホルモンの分泌だけでなく、長寿遺伝子をONにする効果が研究によって明らかになっています。
私たちが持っている遺伝子の中には、細胞の老化の原因となる活性酸素を消したり、免疫細胞を正常化したりする「サーチュイン」という酵素を作り出せる働きがあります。
その酵素が、細胞の若返りや長生きにつながるからサーチュイン酵素を作り出す遺伝子は「長寿遺伝子」と呼ばれています。
この長寿遺伝子をONにする方法は「カロリー制限」なのです。
他のカロリー制限の効果は次の通りです。
様々な病気のリスク低下
体重減少
血圧低下
血糖値低下
コレステロール値低下
老化を食い止める
参考にした動画:
1.成長ホルモンを爆発的に分泌させる科学的方法BEST7 ~身長・筋力UP 疲労回復 アンチエイジング 脂肪燃焼効果~
https://www.youtube.com/watch?v=ghgqpm4Pl84
2.「LIFESPAN―老いなき世界」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=dvNWnHTgIp4
3.「間違いなく!確実に!老化を止める方法」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】
https://www.youtube.com/watch?v=CPB7y9QvUcs