【コラム】パフォーマンスが高い人たちが備えている、「メタ認知」とは
メタ認知のスキルがある学習者には、以下の傾向があることがわかっております。
1.勉強する内容に対する自分の記憶の限界を知っており、必要に応じて助けを求めることができる。
2.自分の知識を頻繁に自己評価し、自分がどの程度学習しているのかを把握することができる 。
3.頻繁に自己をモニタリングし、様々な戦略を用いて学習することができる。
4.自信と能力を身につけるために、スキルのリハーサルを入念に行う。
5.多くのレベルで効果的に計画を立て、学習の全体像を把握できる。
いずれのポイントも、成績が良い学生やビジネスパーソンに見られる特徴で、パフォーマンスが高い人たちは、基本的に高いメタ認知能力を備えているそうです。
「メタ認知」とは、つまり自身の能力を定量的かつ客観的に自己理解しており、その上で目標を立てること、と私は考えています。もう少し具体的に考えると下記のようになります。
メタ認知能力1.宣言的知識(学習をはじめる前に、学びたいトピックに関するファクトを把握する能力)
メタ認知能力2.手続き的知識(決まった手順やプロセスを完了するために、自分が持つ知識を使える能力)
メタ認知能力3.条件付き知識(特定の状況でしか使えないスキルを判断できる能力)
メタ認知能力4.計画力
メタ認知能力5.情報管理力(情報をより効率的に処理するために、正しい方法を使える能力)
メタ認知能力6.理解度モニタリング(自分の学習法や使い方が適切かどうかを評価する能力)
メタ認知能力7.デバッグ能力(自分の理解度やパフォーマンスの誤りを適切に修正できる能力)
メタ認知能力8.評価力(学習をした後に、自分のパフォーマンスと戦略が正しかったのかを分析する能力)