フィードバックの必要性(重要性)について
ここまでで、自身で行動できる(完結できる)学習法について触れてきました。
この章では「フィードバック」について触れます。スポーツの一流選手でもコーチはついており、コーチの適切な指導によって選手のパフォーマンスが向上することはあまり認知されていないが、注視すべきポイントであります。先に触れた「意図的な練習」のフィードバックを受けること、これこそがコーチの存在意義であり、学習の効果を最大化することにつながると考えられます。
では、独学の際に、セルフでフィードバックを行うことについて、2つの方法を紹介します。
戦略1. マルバツ法
文字どおり、検索練習を行う際に○か×をつけていく手法
戦略2. メタ認知シートの活用
・ひとつの勉強が終わるごとに、今日の学習の全体的な理解度は何点ですか?
・今日の学習で学んだなかで、もっとも重要なことを2つ挙げるなら何ですか?
・上で挙げたふたつの内容を頭のなかで説明してみます。その説明にどれぐらい自信が持てますか?
・ 今日の学習で理解しにくかったポイントは何ですか?
・難しかったポイントを理解するために、どのようなことをしますか?
・・・という5つの質問を自分に投げかけてみる手法
上記の2つの手法のうち、どちらが優れている、ということはないと考えられていますので自身にあった手法を選択すればよいでしょう。(これらはまさに③のSTEP4で触れた「記録をつける」ことと同義です。)