第3章:意図的な練習(課題のあるポイントに特化した練習)の5つのステップ

意図的な練習(≒課題のあるポイントに特化した練習)の5つのステップ

 上述の「効率の良い学習の5つのステップ」を実践していく中で、自身の不得意な部分(理解が十分とはいえない部分)が生まれてくると思います。その不得意な部分に対し、しっかりと学習し、身に着ける方法として5つのステップがありますので、それについて触れていきます。

  具体的な5つのステップについて触れる前に、【意図的な練習】に対する意識についてイメージを持っておきましょう。

【意図的な練習】(あくまで私が持っているイメージです)
 意図的な練習とは課題のあるポイント(苦手な部分)に特化した練習であり、これは精神的苦痛を伴いやすい。が、この「意図的な練習」を自身のモチベーションにつなげることが肝要。何のためにわざわざ苦痛を伴う練習をしているのか、といった「意図的な練習の捉え方」を自身の中で適切に意識し、習慣化していくことで学習が早期に効果が出る、とされている。とはいえ、一朝一夕で苦手な部分の能力を伸ばすことは不可能であることを頭に入れておかねばならない。「天才」と呼ばれる人々を研究した結果、【「天才」と呼ばれる人は、必ずと言っていいほど意図的に大量の練習をしている】と結論付けられいます。つまり、日の目を見る何かしらのきっかけがあって注目された人でも、その裏では膨大な時間を練習に充てているのである。

 上記のイメージを持ったうえで、意図的な練習の5つのステップについて触れていきます。

【意図的な練習のステップ】
  STEP1:苦手な分野を特定する

  STEP2:その弱点を分割する

  STEP3:チャレンジングな目標を設定する
   →意図的な練習とは、自分の現在の能力を超えたところにあるものに絶えず挑戦することが
    必須である。つまり、目的意識を持つ、ということです。

  STEP4:記録をつける
   →なるべく具体的に目標と成果とを照合できる構成で記録をつける

  STEP5:STEP1~4のサイクルを繰り返し続ける

   言葉や文章化すると当たり前のことのように感じますが、実践し、かつ、それを継続することは
  大変な労力を伴います…。まさに「千里の道も一歩から」というわけです。

<構成>

①:脳への負担が小さく、効率的な勉強時間(量)と休憩時間及び頻度について
②:効率の良い学習(習得が早期化する)の5つのステップ
③:意図的な練習(≒課題のあるポイントに特化した練習)の5つのステップ
④:フィードバックの必要性(重要性)について
⑤:【コラム】パフォーマンスが高い人たちが備えている、「メタ認知」とは
⑥:最強の学習術【検索練習】の紹介と適用方法、効果について
⑦:【コラム】インターリービング学習の検索練習への適用法について
⑧:【番外編】SOARについて

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