第5章:最強の学習術【検索練習】の紹介と適用方法、効果について

最強の学習術【検索練習】の紹介と適用方法、効果について

検索練習≒「学んだことを定期的に思い出す」学習法のことで、次のように定義されます。

検索学習の定義:
  以前に学んだスキルや知識を再現するために、あえて記憶に負担をかけること
  脳の奥まで記憶を探り、そこに保存されている知識を掘り返すこと
  結果を評価されるプレッシャーを感じずに、学習したことを思い出すこと
  単に情報を取り込むのではなく、積極的に記憶から知識を作り出すこと
    
この検索学習こそが、【最強の学習術】である理由は下記の効果があるためです。

検索学習の効果:
 ・学んだ内容が長期的に頭に残す能力が上がる
 ・高次の思考力を高め、学んだ知識が他のことにも使えるようになる
  (要するに知識の応用力がつく)
 ・自分はいま何がわからないのか?という問題を認識させるため、学習の効率がアップする
 ・メタ認知の能力が高まり、自分自身の学習に対する意識を高める
 ・学習へのモチベーションと注意力を高める
 ・勉強以外の場面でも効果的な学習戦略を使えるようになる
 ・学習の事前準備が上手くなる
 ・頭の中だけで知識を整理ができるようになる(つまりワーキングメモリが改善する)
 ・関連する情報の学習量が増える(ひとつの知識がまた違う知識の呼び水になる)
 ・自分に役立たない情報の選別がうまくなり、未来の学習スピードを向上させる

 次に、検索学習の具体的手法について下記に示します。

 検索学習の具体的手法:
   一度特別なことをせず、普通に参考書などで情報を得る
   →区切りまで学習したら、学習した内容のキーワードや主張、解法などを思い返す

   検索学習の効果をあげる方法:
   ・長期的な学習の定着に最適なスペーシング(再学習までの間隔)の量は
     約1:10の比率である、とされています。
    (例:特定の情報を30日間記憶するためには、3日ごとに検索練習を行うのが最適)

<構成>

①:脳への負担が小さく、効率的な勉強時間(量)と休憩時間及び頻度について
②:効率の良い学習(習得が早期化する)の5つのステップ
③:意図的な練習(≒課題のあるポイントに特化した練習)の5つのステップ
④:フィードバックの必要性(重要性)について
⑤:【コラム】パフォーマンスが高い人たちが備えている、「メタ認知」とは
⑥:最強の学習術【検索練習】の紹介と適用方法、効果について
⑦:【コラム】インターリービング学習の検索練習への適用法について
⑧:【番外編】SOARについて

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA