第1章:脳への負担が小さく、効率的な勉強時間(量)と休憩時間及び頻度について

脳への負担が小さく、効率的な勉強時間(量)と休憩時間及び頻度について

 最適な休憩の頻度については、いまだ科学の世界でも議論が続いており、「これだけ休むのがベスト!」とはとても断言しづらいところです。ただ、これまでの生産性と効率についての研究結果から学習時間と休憩の頻度をまとめると【1時間集中して作業するごとに短い休憩(約15分)を取り、2~4時間作業するごとに長い休憩(約30分以上)を取る】のがどうやら生産性と効率を両立できる目安となっていると考えられます。

 次に労働時間と生産性の研究を基に、1日全体の学習時間の目安について触れます。スウェーデンの研究によると、1日の労働時間は6時間までに制限したほうが生産性は向上する。労働量と健康を調べた別の研究でも、「週に45時間以上働くと健康に悪い」と報告されている。
 また別の研究では、週に50時間以上働くと生産性が落ちるという結果も出ています。
以上より、「週に50時間以上働くのは生産的ではないのではないか」とは言えるでしょう。
 そのため、1日全体を通した勉強の最大量は、50/7で1日約7時間ぐらいに考えておくのが科学的にはどうやら正しそうです。


 なお、学習の合間の休憩法については、いくつかの研究を調べましたが、個々人によって
休憩法≒リラックス法が異なるため、これに関しては各自で模索するしかないのかもしれません。

<構成>

①:脳への負担が小さく、効率的な勉強時間(量)と休憩時間及び頻度について
②:効率の良い学習(習得が早期化する)の5つのステップ
③:意図的な練習(≒課題のあるポイントに特化した練習)の5つのステップ
④:フィードバックの必要性(重要性)について
⑤:【コラム】パフォーマンスが高い人たちが備えている、「メタ認知」とは
⑥:最強の学習術【検索練習】の紹介と適用方法、効果について
⑦:【コラム】インターリービング学習の検索練習への適用法について
⑧:【番外編】SOARについて

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